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日本の新聞が「李雪主醜聞説」…不安定な平壌、外交官家族に帰国令も(1)
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    日本の新聞が「李雪主醜聞説」…不安定な平壌、外交官家族に帰国令も(1)

    2013年09月23日09時08分

    [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]


      平壌(ピョンヤン)が不安定だ。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の夫人・李雪主(リ・ソルジュ)のセックススキャンダル説がメディアで報道されて いるのだ。北朝鮮は22日、朝鮮中央通信の論評を通じて「御用メディアを通じてあえて私たちの最高尊厳を誹謗中傷するような謀略的な暴言を遠慮なく行って いる。容認できない特大型の挑発であり、到底許し難い犯罪行為」と強く反発した。こうした状況で外交官や海外派遣の駐在官の家族の召還令まで出された。召 還令は平壌エリート層の不満が急増する中で内部取り締まりを強化するための措置だ。

      ◆「ポルノ芸術団員、李雪主に言及」

      朝日新聞は21日、脱北した北朝鮮高官らの話を引用して銀河水(ウナス)管弦楽団や旺載山(ワンジェサン)芸術団団員9人がポルノを 制作し、北朝鮮の警察人民保安部が彼らの会話を盗聴して「李雪主も昔は自分たちのように遊んでいた」という発言を傍受したと伝えた。その後、関連するうわ さを遮断するために北朝鮮が8月20日、関係者9人を裁判にかけないまま平壌市郊外にある姜健軍官学校の練兵場で銃殺したという。2009年5月に創立さ れた銀河水管弦楽団は、電子楽器やソロ歌手、重唱団、合唱団など100人余りで構成され、金正恩体制を象徴するアイコンとしての地位を確立してきた。李雪 主も2011年まで銀河水管弦楽団で歌手として活動していた。旺載山芸術団は、金正日(キム・ジョンイル)総書記が1983年に創作家、音楽・舞踊家らを 集めてつくった北朝鮮の代表的な芸術団体だ。

      2008年に脱北した北朝鮮軍将校出身のチャン・セユル北朝鮮人民解放戦線代表は中央日報との通話で「先月から主要な芸術団員のわい せつ映像が中国で販売されて大金を稼いだといううわさが北朝鮮住民らの間で広まった」として「最近、銀河水管弦楽団の一部がかかわって数人が極刑に処され 強制追放されたと聞いた」と明らかにした。

      チャン代表は「北朝鮮の住民らは李雪主が関係しているのかどうかよりも、人の権勢を借りて我がもの顔で金を稼いできた芸術団員の処刑 に気がせいせいしたという反応が多い」と話した。デイリーNKなど北朝鮮関連団体は先月末、北朝鮮最高のヴァイオリン演奏者、ムン・ギョンジン銀河水管弦 楽団団長と金正恩の恋人だった歌手ヒョン・ソンウォルらの処刑説を伝え、中国東北3省に芸術団関連のわいせつ映像物が流通していると伝えていた。




    http://japanese.joins.com/article/356/176356.html?servcode=500&sectcode=500




    | NNL | 北朝鮮−金正恩・新体制− | 09:26 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    日本の新聞が「李雪主醜聞説」…不安定な平壌、外交官家族に帰国令も(2)
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      日本の新聞が「李雪主醜聞説」


      …不安定な平壌、外交官家族に帰国令も(2)


      中央日報日本語版 9月23日(月)10時48分配信


      朝鮮中央通信は「今日、南北関係が再び厳重な事態に直面することになったことは、傀儡牌党が保守言論の使い走りどもを追い立てて、あらゆる卑劣で汚らしい 謀略やねつ造の詭弁を言い続けていることとも関連する」として、離散家族対面の延期など南北関係が膠着した理由として李雪主関連の報道に言及した。ト・ヒ ユン拉致脱北人権連帯代表は「北朝鮮の立場としては、最高尊厳の冒とくを名分に離散家族の対面を延期できるようになった」として「まだ内部事情が不安な北 朝鮮が、対面対象者への精神教育など内部取り締まりを強化するため時間が必要だったのだろう」と分析した。

      ◆検閲強化でエリート層の不安拡散

      北朝鮮は最近、内部の取り締まりを強化していることが分かった。ト代表は「国連の制裁などが激しくなり海外在住の働き手に要求される外貨の稼ぎの割り当て 量が高まった」として「不満が高まると子供を人質にして忠誠心を試し、高位級のえり首をつかんでいるような状況」と話した。チャン代表も「住民から人気を 得ようとする金正恩が、配給を正常化すると同時に特権層たたきを強めている」として「幹部への検閲事業や生活調査などが強化され、エリート階層の間に不安 感が広がっている段階」と話した。権力実権者がしばしば交替させられる状況で、高位層の顔色うかがいと内部の不満が高まっている状況だという分析だ。

      北朝鮮の拉致被害者家族会のチェ・ソンヨン代表は「北朝鮮が馬息嶺(マシクリョン)スキー場建設や平壌大型プール工事など体制宣伝性の超大型事業を進め、 下手をすると民心まで失うのではないかと恐れている」として「離散家族対面の延期や金剛山(クムガンサン)会談延期などは、内部の不安定要素解決が緊急な 北朝鮮の現実」と話した。

      こうした中、米国ランド研究所の国防専門家であるブルース・ペネット研究員は20日(米国時間)、「北朝鮮の崩壊の可能性の準備方案」という報告書を通じ て「金正恩が導く北朝鮮政権が自ら解体したり多様な内部エリート集団の反対に直面したりして崩壊する可能性がある」と主張した。報告書は「深刻な食糧・医 薬品不足の危機が北朝鮮政権の崩壊をさらに悪化しかねない」として「韓・米は目前に迫った北朝鮮状況の悪化に備えなければならない」と強調した。


      http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130923-00000005-cnippou-kr







      | NNL | 北朝鮮−金正恩・新体制− | 09:13 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      中傷に「聖戦」で対応 北朝鮮軍、韓国側に警告
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        http://sankei.jp.msn.com/world/news/120604/kor12060410500001-n1.htm

        中傷に「聖戦」で対応 北朝鮮軍、韓国側に警告

        2012.6.4 10:50 北朝鮮

         北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部は4日、同国の少年行事をやゆし、金正恩第1書記の新体制を中傷したとして、韓国の李明博政権と一部メディアに対し「無慈悲な聖戦」の実施を警告する公開通告状を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。

          北朝鮮では3日から少年組織「朝鮮少年団」の創立66周年を祝う大規模な行事がスタートした。 通告状は韓国の新聞社や放送局を名指しし、行事を「意図的 な演出」などとやゆしたと反発。「最高尊厳(金第1書記)を中傷し、われわれの人民を害する挑発者の巣窟を放置できないのがわが軍隊の鉄の意志だ」と報復 を示唆し、各報道機関がすでに攻撃目標になっていると警告した。(共同)

        | NNL | 北朝鮮−金正恩・新体制− | 14:29 | comments(0) | trackbacks(2) | - | - |
        遊園地大好き正恩氏 KY指示に経済は疲弊
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          【桜井紀雄の劇的半島、熱烈大陸】
          遊園地大好き正恩氏 KY指示に経済は疲弊

          2012.6.3 12:00 (1/7ページ)金正恩第1書記

          朝鮮中央通信が5月27日に配信した平壌の遊園地を側近らと視察する金正恩氏の映像(ロイター)

           北朝鮮メディアは最近、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が平壌の遊園地や動物園を視察する姿を連日伝えている。「服務精神はゼロ以下だ!」と 関係者を叱責、管理の改善を指示したとも報じられ、「正恩流改革」の兆しとも受け止められている。一方で、地方や農産業の実情を無視した場当たり的指示を 連発している実態も判明。最新の遊具に囲まれて何不自由なく育った幼稚さからくる“KY(空気読めない)”指示に現場が翻弄され、疲弊しているのが実情の ようだ。

          「珍しい動物を増やせ」

           「キリンなど他国の動物、世界的に珍しい動物をさらに増やすべきだ」

           北朝鮮国営の朝鮮中央通信は5月27日、平壌の中央動物園を視察した金正恩氏がこう指示したと報じた。

           新年早々、さっそう馬にまたがるシーンが朝鮮中央テレビに映し出された正恩氏は名馬好きともされる。どんなに高級な馬でも手に入る最高指導者にとってパンダやコアラといった目を引く珍獣1匹いない国内の動物園はご不満だったのか。

           これに先立ち、黒っぽい人民服に麦わら帽子をかぶった正恩氏が叔父で後見役の張成沢(チャン・ソンテク)氏ら最高幹部らをぞろぞろと引き連れ、平壌市内の各遊園地を視察する映像が相次ぎ報じられた。

           同月24日に訪れた凱旋青年公園遊戯場(遊園地)では、絶叫マシンなどアトラクションを見て回り、園内のゲームセンターでパンチングマシンを触る様子が中央テレビなどで紹介された。

           園内のファストフード店でハンバーガーを指さし何やら指示する姿のほかに、若い女性従業員たちに取り囲まれ、満面の笑みを浮かべる姿も映し出された。

           正恩氏の遊園地視察は1カ月間に確認されただけで4回。最近の現場視察では目立って多く、正恩氏の強いこだわりが見て取れる。


          最高指導者がキレたわけ

           正恩氏の遊園地視察は、朝鮮労働党機関紙、労働新聞の社説にも取り上げられた。

           「幹部らの中に残っている古い思想、古い事業姿勢に終止符を打ち、人民の服務者としての崇高な使命を遂行する上で転換的契機となる」

           何やらいかめしい書きっぷりだが、正恩氏がこれ以前に平壌の別の遊園地である万景台遊戯場を視察した際、大激怒したことが背景にある。

            5月9日に朝鮮中央放送(ラジオ)などが報じたところによると、園内の歩道ブロックの隙間から雑草が生えているのを見た正恩氏は「いらだたしい表情」で自 ら草抜きを始め、「幹部らには、これが目に入らないのか。遊戯場がここまで嘆かわしいとは思いもしなかった」と強い口調で叱責した。

           さらには、取り巻きの幹部らに「遊戯機具の塗装もまともにしない。管理スタッフらの人民に対する服務(サービス)精神はゼロですらなく、それ以下だ」と激しい言葉を浴びせ、「遊戯場を見て回り、深刻な教訓を見いだすべきだ」と管理の改善を厳命した。

           同月22日には、「敬愛する(金正恩)最高司令官同志の崇高な人民観を胸に刻み、命令を決死貫徹する対策が取られた」と当時、同行していた側近の崔竜海(チェ・リョンヘ)氏が同園に赴き、改修状況を確認する様子が報じられた。

           崔氏は4月に序列4位内に一気に取り立てられ、最高指導部の党政治局常務委員と朝鮮人民軍を監督する軍総政治局長を兼務する最高幹部中の幹部だ。そんな人物が正恩氏の叱責に肝を冷やし、遊園地改修に必死になる姿が何とも哀れだ。


          平壌以外、眼中になし

           「インターネットを通じて他国の先進的で発展した科学技術データに多く接するようにすべきだ」

           朝鮮中央放送は5月9日に正恩氏の談話としてこんな言葉も伝えている。遊園地での叱責と合わせ、日韓のメディアや専門家の間では「資本主義社会の長所を取り入れる正恩流の改革の兆しではないか」との意見が出された。

           正恩氏は昨年12月の父、金正日総書記の死去直後から平壌市民に鮮魚を配るように指示したと報じられるなど、市民に親しい姿勢は再三アピールされてきており、少なくとも遊園地での叱責の逸話はこれに沿っていることは確かだ。

           一方で、中朝関係者によると、平壌市民に果物を配るため、「果樹園を作るように」との指示が出され、食糧難の中、ただでさえ貴重な田畑がリンゴ園に作り替えられる現象が起きているという。

           韓国の北朝鮮支援団体「良き友達」によると、水産物などについて正恩氏が「人民に優先的に配給しろ」と命じたために海外への輸出を禁じる措置が取られ、4月から中国向けの輸出が止まっているという。

           脱北者支援組織関係者は、「水産物の多くは一般庶民が口にするものではなく、輸出によって別の食糧に替えるための数少ない産品だった。輸出をストップしてしまえば、経済に与える打撃は計り知れない」と指摘する。

           果物や鮮魚といった北朝鮮では超高級品を口にするのが当たり前の生活を送ってきた感覚で、市民に恩情をかけようとした軽はずみな指示が農林水産業に思わぬ悪影響を与えていることになる。

           金総書記の死後、正恩新体制は、ヤミ市場から発展し、庶民の台所を支えてきた公衆市場「ジャンマダン」の営業を一時停止させた。不測の事態に備え、国内の移動を制限。脱北者や情報の流入、流出を防ぐため、中朝国境での取り締まりも徹底させた。

           このため、経済は疲弊し、餓死者が続出しているとの情報もある。国境の街、恵山(ヘサン)市は都市機能がまひした。これに対し、正恩氏は「恵山市の一つぐらいなくても関係ない。平壌市民だけでも革命事業を完遂できる」と言い放ったという。

           平壌での都会暮らしの感覚しかない正恩氏にとって地方は眼中になく、指示のことごとくが首都平壌本位で出されている。


          “ゲームオタク”の素顔がポロリ

           正恩氏が子供時代に在日朝鮮人出身の母、故高英姫(コ・ヨンヒ)氏に連れられ、ひそかに日本に入国し、東京ディズニーランドなどを訪れていたことは既に明らかになっている。

           金総書記の元専属料理人の藤本健二氏の著書によると、正恩氏は、ディズニーランドの具体的アトラクション名を挙げて「あれが一番面白かった」と話していたという。

           正恩氏はバスケットボールなどスポーツに加え、無類のゲーム好きとも伝えられ、金総書記の別荘には、ゲームセンターのように10種類ほどの日本製ゲーム機がずらっと並んでいたという。

            スイスへの留学後、北朝鮮国内では、金日成軍事総合大学を卒業したと宣伝されているが、朝鮮半島情報筋によると、実際は大学に通わず、家庭教師が付いてい たとされ、勉強そっちのけでゲームに夢中だったという。金総書記の視察に同行中もふらっと姿をくらまし、遊びほうけていたともいわれている。

           演説で正恩氏の肉声が初めて伝えられた4月15日の軍事パレードでは、米韓情報当局が崔竜海氏らと観閲していた正恩氏の口の動きを分析した結果、こんな“肉声”も判明した。

           ミサイルの隊列が目の前を通過した際、ひな壇から身を乗り出すように興奮した様子だった正恩氏は「あれは撃ったことがあるのか」「いいぞ、いいぞ」と崔氏らに尋ねていたという。

           正恩氏の子供っぽさの一端がうかがえる。遊園地での叱責の一件も人民をおもんばかってというより、ゲーム好き、遊園地好きの“幼稚な”素地がストレートに怒りとなって思わず出たとみる方が自然ではないか。


          その笑顔が怒りの火に油?

           北朝鮮の庶民にとってそもそも遊園地で遊ぶことは、高根の花で、平壌への移動すら制限されている圧倒的多数の地方住民にとってその存在すら映像の向こう側の世界でしかない。

           テレビの普及率は地方でも比較的高い。ニコニコ笑いながら遊園地を連日視察する正恩氏の映像を地方の住民らはどんな思いで見ているのだろうか。

           正恩体制発足後の経済の疲弊で、住民の間に「正恩氏が登場してから暮らしが悪くなった」「(金正日)将軍が生きておられたころがどれだけよかったか」との不満も出ているという。遊園地映像が住民の怒りの火に油を注いでいるのは想像に難くない。

           「われわれは毎日のように馬に乗ったり、ローラーブレード、ジェットスキーで遊んでいるけど、一般の人民はどう過ごしているのかな」。正恩氏は藤本氏にこう打ち明けたこともあったという。

           何不自由ない自分の暮らしを庶民の生活に当てはめ、場違いなKY指示を発してしまう。それをイエスマンの取り巻きたちが止めることもなく、実行に移し、混乱に拍車を掛ける。

           これが“お坊ちゃま”を最高指導者に担ぎ上げた正恩体制の限界であり、一番の危険性ではないか。

           北朝鮮の改革開放の道は遠く、混迷は深い。(外信部記者)


          | NNL | 北朝鮮−金正恩・新体制− | 14:13 | comments(0) | trackbacks(7) | - | - |
          金正恩第1書記の“母”は誰? みえてきた新体制の権力構造
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            【朝鮮半島ウオッチ】
            金正恩第1書記の“母”は誰? みえてきた新体制の権力構造

            2012.6.2 12:00 (1/4ページ)朝鮮半島ウオッチ/外交ウオッチ

            金日成主席と金正日総書記の銅像除幕式に出席した金敬姫氏(右端)。左端は金正恩第1書記=4月13日、平壌(共同)

             北朝鮮の指導者、金正恩第1書記は最近、動物園や遊園地や少年団2万人を集めた行事などに忙しい。「人民愛」を強調して「オボイ(親)」と呼ばれ た祖父、金日成の指導者イメージに重ねようとの神格化作業とみられるが、一方で各国の情報機関、専門家の関心は、「誰が金正恩氏を動かしているのか」であ る。第1書記就任からまもなく2カ月、権力の核心は叔母の金敬姫(キムギョンヒ)氏ーとの見方が急浮上している。(久保田るり子)



            「金敬姫氏は金一族をまとめる母親役」

             金一族は、金日成時代からの半世紀を超える歴史で増え続けており、直系をはじめとする親族、係累を含めると数百人にのぼると推定されている。

             金正恩第1書記が3代であるのと同じように親族らも世襲している。彼らはいわゆる「太子党」を形成している。「太子党」は一族に加えて、金日成、金正日時代からの重鎮の子弟も含まれている。

             新体制下で北朝鮮の権力層の関心事は、もっぱらこの特権階層の人事だ。さらに「このグループの利権をめぐる権力闘争が、のちのち反中央や分派の最大要因になりうる」(北朝鮮の権力構造に詳しい韓国の康仁徳・元統一相)とみられてきた。

             複数の関係筋によると、現在、一族の利害調整を差配しているのが、故金正日総書記に一番近かった実妹、金敬姫氏という。敬姫氏の公式のポストは党政治局員、党書記、大将で、4月15日(金日成生誕100年行事)の序列は6位だ。

             「金敬姫氏は実は政治への野心が薄い人物。だが、一族を仕切れるのは敬姫氏しかいない。彼女は一日に2〜3時間程度しか仕事をしないスタイルだ。表には出ないが、現在の権力中枢を握っている」(情報筋)という。

             日朝関係者によると、「金敬姫氏は金正恩氏の母親役を果たしている」ともいう。「金正日死後の一族にとっての母親役でもある。金正恩氏の場合、実母の高英姫氏が在日出身で(指導者の母としての)正当性がないため、実母の存在そのものがすでに消された形だ」(同)

             専門家の分析では、金正日後の金正恩体制は権力共同体。体制側から反乱の起きにくい構造で、共同体の中心の正恩氏を「母親」が支える構図−という。


            金敬姫氏の夫、張成沢氏をめぐる情報戦

              一方、表の舞台で金正恩氏の最側近とされるのは崔竜海(チェリョンヘ)氏だ。党政治局常務委員のほか、党中央軍事委員会副委員長、軍総政治局長、次帥、国 防委員と軍のナンバー2にも抜擢されて序列4位。正恩氏が軍を視察するときも、動物園を視察するときも動静報道で同行陣のトップに名前が出るのが崔竜海氏 である。

             ちなみに崔氏は元々は党官僚。それがいきなり党の最高職位、軍の監視組織のトップに座った。後見役の最有力とされた金敬姫氏の夫、張成沢氏をいきなり飛び越えた。

             崔氏はもともと張成沢(チャンソンテク)氏の配下にあった人物。1980年代、張氏は朝鮮労働党の青少年事業部の副部長として中央の政治舞台に登場したが、当時の張成沢派のひとりだったのが崔竜海氏だっただけに、この逆転人事は注目されている。

             このところの平壌発の張成沢氏に関する情報は、張氏の権力についての評価が明暗、真っ二つに割れており、ナゾめいている。

             ひとつは張氏に関する悪評だ。「すでに側近としての信頼を失った」「彼は決断力がなく、側近間での求心力も落ちた」「妻の金敬姫氏との仲も悪く、冷遇されている」という説。

              他方で流れているのは、「実は、張氏が最側近」という話。それによると、崔竜海氏との立場が逆転した人事は身内への配慮だという。金敬姫氏が差配している 権力核心部分で、夫婦ともに後見人として全面に立った場合の周辺からの反発は必至。このため党内、軍内を取り仕切る金正恩氏の指南役は崔氏に預けたという のだ。「気心の知れた崔竜海氏であれば張氏も調整が行いやすい」−との解説である。

             張氏は党政治局員、党軍事委員、党行政部長、国防委員会副委員長、大将などの肩書をもち、現在の序列8位。党行政部長として統括している人民保安 部(内務省、警察に相当)は、新体制スタートにともない、3月から北朝鮮全土で住民の身上調査を行っているという。これまでは国家安全保衛部(秘密警察) の専権事項だったさまざまな調査権も張氏が獲得しており、権力に揺るぎはない−などの情報もある。

             平壌からの声からは、カリスマを失った支配層の神経質な様子が伺える。母、叔父、叔母、幼なじみ…といった人間模様のなかで金王朝は揺れている。こうした核心層のありさまが、政策決定や路線変更にどう関わっていくのか、こちらもじっと耳を澄ます必要がありそうだ。




            | NNL | 北朝鮮−金正恩・新体制− | 13:54 | comments(0) | trackbacks(2) | - | - |
            バッジにも登場した永遠の主席と総書記! 2人の神格化で進む「金王朝」継承
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               http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120504/waf12050418000012-n1.htm


              【大阪から世界を読む】

              バッジにも登場した永遠の主席と総書記!


               2人の神格化で進む「金王朝」継承


              2012.5.4 18:00


               北朝鮮の金日成主席の生誕100年を迎えた4月15日、平壌の金日成広場で軍事パレードを 行った。「私は金正日(総書記)同志の遺訓を奉じて祖国と革命に対して負った責任をまっとうする」。観閲した金正恩第1書記が初めて肉声で演説し、権力継 承の完了と、自らの時代の幕開けをアピールした。一方で、北朝鮮にはいま、2人の「神」がつくられようとしている。永遠の総書記との呼称を得た金正日氏 と、すでに永遠の主席とされている金日成氏。神格化は「金王朝」を存続させるための「方便」でもある。(塩山敏之)

               

              父を「神」にする方法

               金正恩第1書記は、朝鮮労働党と朝鮮人民軍、国家機関のトップに就任。「先軍(軍事優先)政治」の継承と「核抑止力」の保持を強調した。

                金正恩氏が父、金正日総書記を「永遠の総書記」「永遠の国防委員長」とし、自身は新設した「第1書記」「国防第1委員長」に就任したのは、金正日主席が指 導体制を立ち上げたときの手法を踏襲したものだ。祖父の金日成主席、父の金正日総書記の2人を「侵すことのできない存在」にすることで、3代世襲を正当化 しようとする北朝鮮の狙いがある。


               金正日総書記は、父親の金日成主席死去から3年以上たった1997年に総書記に推戴された。しかし当時、国家の最高位は総書記ではなく、あくまで主席だった。このため、98年の最高人民会議で憲法を修正。金日成氏は「永遠の主席だ」とした。

                98年に修正されるまでの憲法には「朝鮮民主主義人民共和国主席」という項目があり、「主席は、国家の首班であり、朝鮮民主主義人民共和国を代表する」や 「主席の任期は、最高人民会議任期と同じである」などと記されていた。しかし、それ以降の憲法にはこの「主席」の項目がなくなっている。

               つまり、主席そのもののポストを廃止してしまい、息子である金正日総書記でさえ就くことをできなくして、金日成主席を唯一の主席としたわけだ。

               北朝鮮は2009年4月の最高人民会議で、国防委員長を国家機構のトップとする憲法改正を行っており、4月13日の最高人民会議でも何らかの憲法の修正があったとみられる。

               

              名前を冠し、数字で表す「権威」

               実は、北朝鮮において、金日成主席の神格化は建国以来続けられ、金日成主席が70歳を迎えたときには「完結」していた。

               17年前に取材で訪朝した際、それに関して驚かされることがいくつかあった。


               平壌空港や平壌駅など市内のいたるところに金日成主席の肖像画が飾られていた。軍事パレードが行われる「金日成広場」にはじまり、昨年、日本代表が北朝鮮代表とW杯予選を戦った「金日成スタジアム」や金日成総合大学など名前がつけられていた。

                金日成主席の70歳を祝って平壌市内に建てたという「主体(チュチェ)思想塔」では、毛皮のロングコートに身を包んだ日本人妻の小林久子さん(当時65 歳)が、「塔の東西壁面部分は18段、南北壁面部分は17段で、その合計は70で、金日成主席の70歳を示しています。また使用された花崗岩の数は2万 5550個で、これは誕生から70歳までの日数を表しています」と説明していた。

               塔の台座部分には碑文があり、「彫られた誌は12編で、縦4メートル、横15メートルです。これは金日成主席のの誕生日『1912年4月15日』を示しています」と解説していた。

                平壌市内にある凱旋門も同様で、4本の花崗岩の枝の柱の上には、金日成主席が祖国回復を志し平壌を出た「1925」年と、抗日パルチザン活動に勝利した金 日成主席が平壌に凱旋帰国したとされている「1945」年を示した浮き彫りがある。南北方向に建てられた門にはつつじの花が彫られた石が70個あり、金日 成主席の70歳の誕生日の時に建設されたことを表している。


               このように北朝鮮は長年にわたり、金日成主席の名前を冠したり、金日成主席にまつわる数字の「曰く因縁」をつけることで神格化を続けてきた。

               

              2人の「神」を戴く金正恩

               しかし、金正日総書記に関しての神格化は始まったばかりだ。これまで銅像すらなく、今年2月になってようやく、金日成主席と並んで馬に乗った銅像が公開された。

                また、韓国紙の東亜日報(電子版)によると、金正恩氏が2010年9月、労働党中央軍事委員会副委員長に任命され、公式の後継者となって以来ずっと、左胸 に金日成主席の肖像バッジをつけていたが、今年4月7日に、朝鮮中央通信が公開した写真では、金日成主席と金正日総書記の肖像が並んで描かれた大きなバッ ジをつけていたと報じている。

               そして、金正恩氏が最高人民会議で国防委員会第1委員長に推戴された4月13日には、平壌の万寿台の丘に金日成主席と金正日総書記の銅像が建てられた。

                これまで北朝鮮では金日成主席と金正日総書記の肖像画が掲げられても、それぞれの額に入れられており、同じ額縁での“ツーショット”のものはなかった。し かし、これまで進められていなかった金正日総書記の神格化を、親子並んだ構図を使うことで金日成主席と共に神格化を進めていく狙いがあるようだ。




              | NNL2 | 北朝鮮−金正恩・新体制− | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              金正恩第1書記の生母、高英姫氏の隠された波乱人生
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                 http://sankei.jp.msn.com/world/photos/120501/kor12050109050000-p1.htm

                【桜井紀雄の劇的半島、熱烈大陸】

                韓流ドラマ超え 


                金正恩第1書記の生母、高英姫氏の隠された波乱人生


                2012.5.4 07:00
                (1/10ページ)韓国

                金正恩第1書記の生母、高英姫氏(北朝鮮発行の絵はがきから)

                 劇場型国家−。金日成主席、金正日総書記、金正恩第1書記と続く金ファミリーへの礼賛と演出であふれた北朝鮮についてこう称されることがある。し かし礼賛対象であるはずが舞台に上がることさえ許されなかった女性がいる。金第1書記を産んだ新たな「国母」故高英姫(コ・ヨンヒ)氏だ。その実像は北朝 鮮国内では一言も触れられず、日韓でも在日朝鮮人出身の元踊り子という以外、ほとんど知られてこなかった。彼女の隠されてきた過去には、韓流ドラマをはる かにしのぐ劇的人生があった。


                取り違えられた過去

                 日韓両政府の資料や北朝鮮関係者の証言などによると、高英姫氏は1952年6月26日、日本最大のコリアタウンとして知られる現在の大阪・鶴橋付近で誕生。10歳当時の62年10月、家族と一緒に「帰国船」に乗って北朝鮮に渡ったとされる。

                 北朝鮮は「地上の楽園」だと日本のメディアも巻き込んで喧伝(けんでん)され、大半の在日朝鮮人の出身地が南の韓国だったにもかわらず、約9万人もの人が北朝鮮に“帰国”した。共産主義国家へのあこがれがまだ力を持っていた一種の熱狂の時代だった。

                 北朝鮮に渡った後は、容姿とスタイルの良さから平壌音楽舞踊大学舞踊学科に進学し、北朝鮮で最高峰の芸術組織とされた「万寿台(マンスデ)芸術団」の一員に選抜され、やがて金総書記に見初められる−。

                  以上が簡単な彼女の経歴だ。これが裏付けられるのは、北朝鮮帰国者名簿など日本の法務資料に記録が残っているためだ。しかし彼女の当時の日本名は高田姫で 朝鮮名は高英勲(ヨンフン)。英姫というその後の名前ではない。このため、同じ姓と似た経歴を持つ女性が「英姫」だと信じ込まれる取り違えが起きた。



                 その女性は、力道山ほどでないにしろ、在日朝鮮人出身の格闘家として名声のあった高太文(テムン)氏の娘、高春行(チュネン)氏だ。年齢と帰国時期が近く、万寿台芸術団所属という経歴が重なっていた。

                 この「高春行=高英姫」説を日本人記者らが“発掘”して発表。一般の日本人に加え、在日朝鮮人社会の中でも、金総書記の側室が在日朝鮮人出身だということは公然の秘密だったが、公には語られないため、「有名人の娘」というもっともらしい説が信じて疑われなかった。

                 この説は、韓国の情報機関、国家情報院(国情院)が2006年に公式に否定した。さらに独自の丹念な調査で覆したのが北朝鮮情報専門ニュースサイト「デイリーNK」の東京支局長で同じ「高」の姓を持つ高英起(ヨンギ)さんだ。



                愛人4人に子供十数人を持つ豪快な父


                  国情院が公表した高英姫氏の父の名前は高京沢(ギョンテク)。この名前を手がかりに高英起さんは、北朝鮮宣伝の一環で日本で発行されていた写真誌「朝鮮画 報」の1973年3月号から《帰国者だより−咸鏡北道ミョンガン化学工場生活必需品職場コ・ギョンテクさん一家》と題した家族写真を見つけ出す。

                 写真に付随して「次女ヨンジャは功勲俳優として活躍している」との記述がある。「ヨンジャ(英子)」こそ、さらに改名し、金総書記に見初められることになる英姫氏だ。

                 まさかはるか先に「国母」になるとは予想だにされなかった当時、在日朝鮮人出身という出自が堂々と掲載されていた。日本で出版されたがために回収されることもなく、英姫氏の出自を裏付ける一級資料が残されることになった。

                 韓国の北朝鮮専門家の一人は「北朝鮮は金ファミリーの歴史など政権維持に関わることは改竄(かいざん)するが、それ以外は案外あからさまな嘘は残さない」と指摘する。






                 その写真には、一家団欒(だんらん)に笑顔する高京沢氏が写っているが、京沢氏はほのぼのとした様子からはうかがい知れない波瀾(はらん)万丈の 経験を経てきた。いや、修羅場をくぐり抜けてきたといったほうがいい、彼が北朝鮮に渡ることになった経緯も北朝鮮関係者らの証言などから浮かび上がった。

                  京沢氏は1913年に韓国の最南部に位置する済州島で船頭の三男として生まれた。16歳で大阪に渡る。出稼ぎが目的だったとみられ、軍服などを生産する工 場で働いた。日本が朝鮮半島を支配していた当時、日本と朝鮮半島に国境はなく、済州島の人々にとって大阪はソウルよりも近い大都会だった。

                  京沢青年が一攫(いっかく)千金の夢見て海を渡ったとしても不思議ではない。正妻のほか、4人の愛人を持ち、把握されただけで十数人の子供をもうけた。戦 後には、済州島と行き来する密航船を運営したとして逮捕された。愛人や子供の多さ、密航船の運営をとっても、ある程度の資金を蓄えていたことが推測でき る。軍需工場の一介の労働者から見事に成り上がったといえる。

                 しかしやがて破綻する。原因の一つは逮捕だ。さらには女性関係のもつれがあったとされる。「地上の楽園」という理想を追ったとうより、日本国内でも済州島でもなく、何のしがらみもない北朝鮮に逃げ出すことで女性問題を一気に解消するという現実主義に立ったわけだ。

                 切迫していた証拠に最初は最も若い愛人とその子供だけを連れて北朝鮮に渡ったとの証言もある。その後に高英姫氏ら他の家族を呼び寄せたようだ。すんでのところで後の「国母」が海を渡らず、現在の指導者、正恩氏も生まれなかった可能性さえあった。




                高英姫氏が所属した万寿台芸術団の踊り子たち。最前列左が英姫氏とみられる(北朝鮮発行の絵はがきから、北朝鮮ウオッチャー金正太郎氏提供)




                北朝鮮でトップの踊り子になり、金総書記の専属料理人の藤本健二氏が著書で「名女優、原節子に似た清楚(せいそ)で凛(りん)とした美人」と称賛したほどの高英姫氏だけに日本に残ったとすれば、日本の銀幕を彩るスターになっていたかもしれない…。

                 ともかく「朝鮮画報」に写し出された団欒もようからは、京沢氏は見事に逆境を脱したことがうかがえる。金総書記と娘の同居を境に平壌の「万景台記念品工場」の顧問支配人という栄誉職に取り立てられ、86歳で天寿を全うした。

                 愛人作りや密航船という倫理問題を差し引けば、京沢氏の生き方から、当時の在日朝鮮人社会にあって、したたかさと豪快さを併せ持つ生命力の強さを感じるのは私だけだろうか。



                「初代喜び組」から側室に


                 「金総書記の執務室には万寿台芸術劇場の訓練場を映し出すモニターがあり、金総書記はこの画面で練習中の高英姫氏を見いだした」。韓国の脱北者らでつくる「北朝鮮戦略情報サービスセンター」は昨年、こんな情報を伝えた。

                 真偽のほどは明らかでない。ただ、高英姫氏が万寿台芸術団で踊り子として活動中に金総書記に見初められた後、側近を招いて開いてきた秘密パーティーでの個人パートナーとなったことは、別の内部情報からも伝わっている。

                  高英姫氏は当時、いわば「初代喜び組」といえる存在だった。喜び組といえば、ことさら強調された過激な衣装や性的接待がイメージされるが、草創期にはその ような気配はない。芸術団の中でも美貌、才能から選び抜かれ、金総書記を頂点にした北朝鮮指導層をエスコートする北朝鮮芸能界きってのエリートだった。

                 のちに幹部と結婚したメンバーも少なくないが、高英姫氏は金総書記の側室という芸能人から出世できる頂点に立ったことになる。



                金正恩第1書記の生母、高英姫氏



                 「朝鮮画報」で京沢一家が紹介された73年に行われた万寿台芸術団日本公演では、主役の座を獲得。朝鮮画報でも彼女を際立たせた写真が掲載された。高英起さんは「金総書記の特別な“配慮”を受けて異例の抜擢(ばってき)が行われた」という証言を関係者から得ている。

                 高英姫氏は、金王朝のプリンスに目をかけられることでたちまちスターダムに上り詰めた。「特別な配慮」によってアンタッチャブルな存在になったことで、劇団内での熾烈(しれつ)な競争や妨害、渦巻く女同士の嫉妬とは無縁でいられたようだ。

                 しかし別の関係者は「後継者に見初められた高英姫氏は異例な存在だが、血統や出生成分(階層)を重視する北朝鮮では、芸能人出身者には出世の限界があった」と話す。在日朝鮮人出身の元踊り子という出自の壁は、2004年の高英姫氏の死後もつきまとうことになる。



                正男の母との冷戦


                 高英姫氏は1976年から平壌の別荘で金総書記と同居を始め、次男の正哲(ジョンチョル)氏、のちに指導者に就く三男の正恩氏をもうける。しかし安泰というわけにはいかなかった。

                  長男、正男氏を生んだ成恵琳(ソン・へリム)氏がいたほか、73年には金総書記は正妻となる金英淑(ヨンスク)氏と結婚していた。特に正男氏については金 総書記、祖父の金主席ともに「目に入れても痛くないほどのかわいがりようだった」といい、金主席は早くから正男氏を将来の後継者と認めていたという。

                  英姫氏は93年にフランスで乳がんの手術を受けたとされるが、藤本氏は、金総書記の様子について「入院中の奥様から来た手紙を読みながら、奥様を心配する あまり、涙をポロポロと流していた」と著書で振り返っている。英姫氏は、亡くなるまで20年以上、金総書記と同居し、愛情を注がれ続けた。


                 しかし容姿の美しさや環境、運に恵まれたからだけではなかった。藤本氏らの証言からは、周囲に絶えず目配し「白鳥の水かき」ともいえる緊張した日々を送っていた姿が浮かぶ。

                  金総書記は夜型で、パーティー後の深夜に膨大な報告書の一つ一つに目を通し、明け方に就寝する生活だった。英姫氏はいつもそばに付き添い、書類整理を助け ていたという。藤本氏は「将軍の睡眠時間が4時間なら、高英姫夫人の睡眠時間はもっと短かったのでは」と振り返っている。

                 「(次男)正哲 が生まれて以降、高英姫は強い影響力を持ち始め、叔母にライバル心をあらわにするようになった。口にこそ出さなくても彼女の夢は正男をけ落として、わが子 を後継者にすることだ。勝ち気な彼女は自分の忠誠分子をどんどん増やし、叔母にプレッシャーをかけていった」

                 のちに韓国に亡命し暗殺されることになる恵琳氏のおい、李韓永(リ・ハンヨン)氏は、金総書記の愛情を奪った英姫氏への憎悪をむき出しにして手記にこう記している。

                 恵琳氏と韓永氏の母の姉妹は、英姫氏の鼻がトンカチに似ていると、朝鮮語のトンカチに発音が近い「パチンコ」という隠語で呼んで陰口を言っていたという。



                時に控えめ、時に命がけ


                 こんな嫉妬はどこ吹く風で、高英姫氏は、持ち前の目配りで夫の金総書記だけでなく、夫の部下らも引きつけていった。

                 「夫人は(金総書記の)部下に高飛車な態度を取ることは一切なく、自らの分をしっかりわきまえていた。私のような料理人にもとても優しく接してくれた」と藤本氏も心酔ぶりを明らかにしている。

                 極め付きは次のエピソードだ。


                 金総書記が別荘で食事を終え、一人外で夜風に当たっていると、泥酔した警護員の男に出くわした。「酒を飲んでいるのか」と怒鳴ると、逆上した男が いきなり銃を総書記の額に突き付けた。その瞬間、果敢に男に飛び掛かったのが英姫氏だったという。文字通り、命がけで夫の命を救い、総書記の側近らの心ま でつかんだのだ。

                 死去する前には「尊敬するお母さまは(金正日)最高司令官同志に限りなく忠実な忠臣の中の忠臣であられる」と朝鮮人民軍内部で英姫氏を偶像化する文書が作成された。

                 この一時浮上した偶像化は、正哲氏ら英姫氏の子供を後継者に担ぎ上げる動きとされ、後継者争いを嫌った金総書記の命令で固く禁じられたとされる。ただ、英姫氏の「忠誠分子」が軍内にも広がっていたことを示す証左とはいえるだろう。

                 臭い嫌いの金総書記を気遣い、香水をつけることもなく、人前で日本語を口にすることもなかったともいう。一方で、これまでも報じられているように正恩氏らを連れてお忍びで東京ディズニーランドなどを訪れていた。プライベートでわざわざ日本の美容院にも通っていた。

                 一族の故郷は南の済州島で自身が生まれたのは大阪。本来、北朝鮮は縁もゆかりもない土地だった。日本通いを続けたり、藤本氏らと会話したりする中で「望郷の思い」に駆られることもあっただろう。


                恐怖による口封じ


                  「正恩氏の存在すら後継者として宣伝されるまで住民には知らされてこなかった。高英姫氏についてもごく一部の人たちを除いて全く知らなかった。在日朝鮮人 帰国者の間では、『在日出身』が(金総書記の)子供を産んだということが伝わっていたが」。北朝鮮関係者の一人はこう説明する。

                 金総書記が金主席の後継者として公式登場した1980年ごろ、英姫氏の出自を知る在日帰国者らが相次ぎ行方不明になっていった。「英姫氏は在日帰国者だ」と口にしたため粛清されたとされた。

                 昨年12月の金総書記の死去直後、北朝鮮指導部内で、英姫氏の在日出自を「最高機密」に指定し、口外した者を厳罰に処する方針が下されたことも判明している。正恩氏が指導者に就任するに当たって真っ先に取られたのが母親の「実像を隠す」という措置だった。

                 「革命の血統」を3代世襲のよりどころとする金政権にとって母が「在日出身の踊り子」という出自は、政権の正当性を揺るがしかねない「不都合な真実」とみなされたのだ。

                  金総書記の母、金正淑(ジョンスク)氏は、北朝鮮で最も尊敬される女性としてこれでもかといわんばかりの礼賛と偶像化が行われてきた。後継者に就くにあ たって金総書記自ら両親の偶像化を計画、指揮した。対する正恩氏は、指導者就任に当たって側近らが決めた機密指定に従うだけという孤独な運命を背負わされ た。

                 金総書記の帰りを「お母さまと夜通し待った…」。今年に入って金第1書記を紹介した記録映画の中で、第1書記の孝行ぶりを示すエピ ソードとしてこう描かれた。2月に入ると、金第1書記の母親を指す「平壌のお母さま」という表現が登場した。専門家の中には「一気に高英姫氏の偶像化が進 むのでは」との観測が広がった。だが、それ以来、目立った描写はない。

                 済州島の血を引き、大阪で生まれた「国母」は、たった一言だけで北朝鮮の首都「平壌のお母さま」に仕立て上げられた。北朝鮮は、金第1書記が朝鮮労働党と政府のトップに公式に就任した4月以降も高英姫氏について沈黙し続けている。



                閉ざされた「改革開放」の道


                 「祖父の金日成主席は元はといえば、中国からの帰国者。父、金正日総書記もロシアからの帰国者だった。母親が日本からの帰国者ということを隠すことは、自らの出自に対する冒涜(ぼうとく)にほかならない」

                 高英姫氏の足跡を追い続けている高英起さんはこう語気を強める。

                 金主席は子供時代に日本支配下の朝鮮半島を離れ、一家で中国に移ったと史実に記されている。中国で抗日ゲリラ戦に身を投じたが、最終的にロシア極東地域に撤退。そこで「ユーラ」というロシア名を持つ金総書記が生まれた。

                  そして戦後、ソ連のおぜん立てで北朝鮮に「凱旋(がいせん)」した。従って「祖父は中国からの帰国者。父はロシアからの帰国者」といえるのだ。だが、金総 書記のロシア生まれの出自は隠され、金主席が抗日戦の拠点にしていた、朝鮮民族の聖山、白頭山のふもとで誕生したと歴史がつくり替えられた。

                 英姫氏の在日出自の隠蔽(いんぺい)は、既に金総書記が自らの出自を捨てた時点で運命付けられていたのかもしれない。そして「金王朝」を守るという「枠」の中だけで北朝鮮の歴史は紡がれていった。

                 ひるがえって正恩氏の外祖父の高京沢氏。大阪に出稼ぎに渡り、日本の軍需工場で働くなど、ある意味、日本統治の枠組みを受け入れ、北朝鮮に“帰国”後は金政権の枠組みに順応し、したたかに生きてきた。

                  金主席は、朝鮮戦争などの危機を逆に政敵たちを追い落とすチャンスとし、緻密に自分の王朝を築き上げた。ただ、過去はといえば、最大の抗日戦とされる中朝 国境地域での「普天堡(ポチョンポ)戦闘」は、単に日本支配地域の駐在所を襲っただけ、ソ連のおぜん立てでようやく支配者として舞い戻ることができた。


                 ある種の限界と「枠」の中で生きてきたのだ。金主席と高京沢氏、どちらが偉いということは一概にいえない−といえば暴論になるだろうか。

                  ただ、言えることは、正恩氏に続く血脈が中国、ロシア、日本という異境を経て形作られたという厳然たる事実だ。正恩氏自身はスイス留学も経験している。 「自分たちが帰国者」と公言することは、汎東アジア国家を目指すというか、少なくとも「改革開放」にかじを切るチャンスだったともいえる。

                 しかし、この政権は、それを徹底的に隠蔽し捏造(ねつぞう)して、国民の口を恐怖で閉じさせることで世界にもまれな閉鎖国家を作り上げた。門を閉ざした密室の中で、金王朝の延命だけに汲々とし、国民を苦しめ抜いている。

                 彼らが最も強調する血統に対するこれ以上の冒涜、歴史への逆行はない。



                 「劇場型国家」北朝鮮に対して、人間ドラマでいえば、南の韓国も負けていない。さらにホットなニュースが飛び出すのがお隣、中国だ。これから月1回ペースで、韓国、北朝鮮という「劇的半島」と「熱烈大陸」中国の話題を紹介していていきます。(外信部記者)



                | NNL | 北朝鮮−金正恩・新体制− | 11:12 | comments(0) | trackbacks(3) | - | - |
                金正恩氏の演説は歴史歪曲と時代錯誤のでたらめだ
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                  http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=080000&biid=2012041611508

                   
                  [社説]金正恩氏の演説は歴史歪曲と時代錯誤のでたらめだ

                  記事を聞く

                  APRIL 16, 2012 08:50


                  労働党第1書記と第1国防委員長という肩書を持つ金正恩(キム・ジョンウン)氏が15日、平壌(ピョンヤン)の金日成(キム・イルソン)広場閲兵式 で、約20分間演説した。父親の故金正日(キム・ジョンイル)総書記は、92年4月の人民軍創建60周年記念式で、「英雄的朝鮮人民軍将兵に栄光あれ」と いう約6秒間の一声が最初で最後の大衆への公開の肉声となった。北朝鮮を掌握した金総書記は、大衆への公開演説で住民を説得する必要性を感じなかったのだ ろう。しかし、30才の正恩氏は、周囲の勢力や平壌住民に最高指導者として公開演説を通じて認められたかったのかもしれない。


                  正恩氏は、低い声、髪型、身なりから歩き方まで、金主席を模倣したようだ。しかし、若くして権力を握った重圧感のためか、終始左右に体を動かし、準備された原稿を読むためにうつむいてばかりいた。金主席の真似はしたが、祖父のカリスマ性には程遠かった。

                  正恩氏は、閲兵式に参加した幹部と兵士に、金主席の抗日パルチザン部隊の軍服を着せた。日々変化する先端デジタル時代に、北朝鮮の時計は 60年前に止まっていた。6627字の演説も、歴史の歪曲と時代錯誤の一色だった。北朝鮮住民を「金日成主席民族」と言ったのは、金主席を檀君の地位に引 き上げようという意図のようだが正しくない。「韓民族への冒涜」だ。正恩氏は、「金日成主席、金正日総書記の領導の下、波乱の多い受難の歴史に永遠の終止 符を打ち、祖国と人民の尊厳を民族思想の最高の境地に引き上げた」と強弁した。北朝鮮は天然資源が豊富で、日本帝国主義が残した工業施設が北朝鮮に偏重し たため、70年代半ばまでは韓国の経済力をリードした。しかし、金氏世襲王朝の閉鎖経済と先軍政治で世界の最悪の失敗国家に転落したことは、天下が知る事 実だ。

                  正恩氏は、先軍を強調し、「一にも、二にも、三にも、人民の軍隊を強化していく」と演説した。2日前、打ち上げ135秒後に8億5000万 ドルの長距離ロケットが空中分解したことについては言及しなかった。国連安全保障理事会と米国は1874号決議を違反した北朝鮮に対して、迅速で断固たる 制裁措置を取る準備をしている。北朝鮮は、ロケット打ち上げ失敗を挽回するために、3回目の核実験カードで全世界に対して再び瀬戸際戦術をする可能性が高 い。若い指導者が独自の指導力を発揮できず、強盛軍部に負ぶさっているという分析も出ている。韓国としては、北朝鮮体制の挑発を阻止するための国論の結集 と安保態勢の強化が何よりも重要だ。

                  | NNL | 北朝鮮−金正恩・新体制− | 07:03 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                  金正恩第1書記が核実験命令をサインできる理由
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                     http://sankei.jp.msn.com/world/news/120421/kor12042112010004-n1.htm

                    【朝鮮半島ウオッチ】


                    金正恩第1書記が核実験命令をサインできる理由


                    2012.4.21 12:00
                    (1/3ページ)朝鮮半島ウオッチ/外交ウオッチ

                     金日成主席の生誕100年を記念して行われた軍事パレードで、演説する北朝鮮の金正恩第1書記=15日、平壌(共同)

                     金日成主席の生誕100年を記念して行われた軍事パレードで、演説する北朝鮮の金正恩第1書記=15日、平壌(共同)


                     北朝鮮が米国を挑発し始めた。ミサイル発射を非難した国連安保理議長声明を「米国の卑劣な策」として「報復」を予告し、結果に対する責任は「すべ て米国が負う」と宣言した。北朝鮮による3度目の核実験が現実味を帯びてきた。国際社会は安保理声明に基づき、5月上旬にも追加の対北制裁対象を決定す る。だが、制裁が北朝鮮の挑発行動を阻止できるとみる専門家はほとんどゼロというのが実態だ。(久保田るり子)


                    北朝鮮包囲網には大きなアナが空いている

                     北朝鮮の挑発に国際社会が制裁を発議、これに北朝鮮が猛反発してさらなる挑発行動−という負の連鎖がまたも始まった。

                     「北朝鮮は孤立を恐れないという点でイランとは異なる。北の指導者は、唯一の生存方法は孤立だと信じているようだ」

                     北朝鮮の行動パターンについて前回の核実験(09年5月)も対北制裁を担当した米国務省のロバート・アインホーン対北朝鮮・イラン調整官は米下院聴聞会でこう評していた。

                     「孤立」を逆手に軍事的な脅威を高める北朝鮮の瀬戸際政策は、13日の長距離弾道ミサイル発射にみられるように、金正恩時代に入っても全く変化ないことがハッキリした。

                     金正恩第1書記には、核実験命令にサインできるいくつかの理由があるとみられている。主な理由は3つだ。

                      第1に、大統領選で再選を目指す米オバマ政権に、北朝鮮に対する軍事オプションはないとの認識。第2に、過去2回のデータを更新するための3度目の核実験 が核保有国としての存在感をさらに増すという事実。第3に、国連安保理が主導する国際社会の経済制裁は政治的な意味合いが強く、実効性は低いという現実− である。


                     安保理の議長声明を受けて国連の北朝鮮制裁委員会は、過去の制裁決議である1718と1874の内容を調整し、さらに関係国から提出された制裁対 象の拡大を検討して追加の団体・機関を指定、制裁を実施する。だが、議長声明に法的拘束力はない。また安保理決議も罰則規定がないため、国連の対北制裁は 実効性より政治的意味が大きい。

                     実効性があるのは米国、欧州連合(EU)、日本による独自制裁のほうで、米国の制裁リスト(2010年作 成)には金ファミリーの統治資金を扱う党39号室や、最大の特殊工作部隊を持つ人民武力部の偵察総局などの中枢機関が網羅されている。EU制裁名簿には、 金第1書記の叔父、張成沢氏をはじめとする軍の最高幹部20人の名前が並ぶ。

                     それでも、北朝鮮への経済制裁は「実効性は疑問だ」(朝鮮半島専門家)。最大の理由は1300キロに及ぶ中朝国境である。

                      2011年の中朝貿易は、公表されている数字だけで北朝鮮から中国への輸出が107%増。中朝貿易(約57億ドル)と北朝鮮の予算はほぼ同額だ。特に北朝 鮮の地下資源の対中輸出は急増、2年前からは倍増の勢いだ。人、モノ、金が行き交う中朝国境。国際社会の経済制裁包囲網には、中国という大きなアナが開い ているのだ。



                    本格始動の宣伝戦「ソウルを吹き飛ばす」


                     金日成生誕100年を終えた北朝鮮は金第1書記の大宣伝攻勢を始めている。

                      ひとつは韓国非難だ。韓国の保守系団体が金正恩氏の顔写真を切り裂くなどのパフォーマンスを行ったと怒り、「ソウルを吹き飛ばすための特別措置が取られ る」(18日、朝鮮人民軍最高司令部報道官)との声明を出した。翌19日には、韓国の李明博大統領が100年祝賀行事の費用があれば「食糧が買えた」と述 べたことに謝罪を要求、「さもなくば憤怒を総爆発させて復讐の聖戦に立ち上がる」との声明も発表した。韓国の保守層を徹底的に攻撃し、朝鮮半島は韓国保守 が不安定化させているという宣伝戦だ。

                     一方で、金第1書記のリーダーシップに対するカリスマ作りも本格化させている。

                     党機関紙「労働新聞」(19日付)で、金第1書記が党幹部に軍事力強化や食糧問題の対策について指示したとの「第1書記の談話」を掲載した。また訪朝した米国人の学者を通じて「ミサイル発射の失敗発表は金第1書記の指示だったと当局者から聞いた」とも語らせた。

                      宣伝攻勢は、朝鮮労働党の統一戦線部や宣伝扇動部などが戦略戦術を練り、専属の作家が談話などを作成する。こうした宣伝の裏側については、すでに軍や党の 専属だった数人の作家が脱北して韓国入り後に実態を暴露している。宣伝攻勢に関する研究は進んでいるものの、宣伝効果は依然高いようで日韓メディアは毎日 大きく報道している。

                     核実験が金第1書記の指導力誇示に使われるのも確実で、勢いを増す宣伝攻勢から実験強行の時期は近いとの観測は強い。


                    | NNL | 北朝鮮−金正恩・新体制− | 20:22 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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