食糧難、対中依存、韓流、腐敗、米朝対話…新年社説にじむ苦難

  • 2012.01.06 Friday
  • 08:15
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120103/kor12010315320004-n1.htm


 食糧難、対中依存、韓流、腐敗、米朝対話…新年社説にじむ苦難
2012.1.3 15:31

 北朝鮮が1日に発表した新年共同社説は金正日総書記の「遺訓」と正恩新体制の擁護を前面に押し出しており、威勢よく映る。半面、食糧難や中国への経済依存、文化流入、官僚腐敗と、内政に四苦八苦する様子が行間から浮かび上がる。韓国には対決姿勢を示し、日本「軽視」が続く一方、米国には対話を望むメッセージが込められているとの見方も出ている。

 「咸南(ハムナム)の炎が燃え上がっている」。共同社説には経済復興の象徴として、このように「咸南」という言葉が9回も登場した。正恩体制を読み解くキーワードといえる。咸南とは東部の工業地域、咸鏡南道の略だが、特に故金日成主席時代に独自開発したという合成繊維「ビナロン」の工場の業績が昨年盛んに宣伝され、正日、正恩父子も度々視察していた。

 北朝鮮政治に詳しい聖学院大の宮本悟准教授は「ビナロンは技術と原料の石炭、製品化が国内でまかなえる自主的経済の象徴。経済の中国依存の高まりを好ましく思っているわけではなく、自分たちで経済運営をする心構えを示した」と分析する。


懸案は中国依存だけではない。「幹部の革命性は食糧問題を解決することで検証される」と食糧問題が5年ぶりに最優先課題として登場した。幹部には「人民の便宜を最優先し人民のために献身すること」も求めた。ヤミ経済拡大で賄賂が常態化しているとされるが、新年社説でクギを刺すほど、官僚の不正腐敗は深刻化しているといえる。

 中朝国境を介し、携帯電話を使った情報流出や韓国ドラマなど海外情報の流入も増加の一途だが、これを反映するように「帝国主義の思想・文化浸透を粉砕し異色な生活風潮を根絶する」との文言も表れた。

 外交面では、韓国に対し「同族対決と北侵戦争策動を強化し(金総書記への)弔意の表明を妨害した」と対話を呼びかけた昨年から一転し、対決姿勢を鮮明にした。日本に関する記述はなく、ここ数年の「日本軽視」の姿勢がうかがえる。

 米国に対しては「米帝侵略軍を南朝鮮から撤収させなければ」と5年ぶりに駐韓米軍撤退を要求した。

 これに関し在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙、朝鮮新報は2日、「今後、米朝が開く非核化交渉の方向を示唆した」と実際には米朝対話に前向きだとする平壌発の分析記事を報じた。同紙が本国の意向を無視し独自に分析するとは考えにくく、本国が「解説させた」とみるのが自然だ。


 宮本准教授は「外交政策は継続性があり、金総書記の死去で急に変わるとは考えにくい。米朝対話は続けるというメッセージの側面があるのではないか」とみている。(桜井紀雄)




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