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「北朝鮮、ミサイル発射直前に中国から軍用ジープ800台輸入」 |
APRIL 21, 2012 07:43 |
脱北者団体「NK知識人連帯」は20日、「北朝鮮が太陽節を控えた3月末から4月初めにかけて、中国から約800台の軍用ジープを輸入した」とし、 現地の会員が撮った動画を公開した。丹東で撮影された動画には、列車で北朝鮮に向かうカーキ色のジープが映っていた。NK知識人連帯は、「ジープは、太陽 節100周年を迎え、金正恩(キム・ジョンウン)氏が軍の高級将校に下賜する贈り物だ」と説明した。
動画に映ったジープは、中国・北京にあるジープ生産工場「北京吉普汽車」の「BJ」シリーズのようだった。中国がロシアの4輪駆動 (4WD)軍用ジープ「UAZ」を模倣して生産した車種だ。北朝鮮は、冷戦時代には旧ソ連からでUAZを接輸入していたが、ソ連崩壊後は中国に輸入先を変 えた。
ジープは、北朝鮮では軍旅団長、連隊長、民政警察大隊の大隊長級の将校が乗ることができ、軍事作戦用にのみ使用される。最近、中朝国境を巡 察するジープも、すべて中国産だ。北朝鮮の各種軍用トラックの多くが中国産だ。17日に公開された米議会調査局(CRS)の報告書によると、北朝鮮は昨年 だけで中国から3000〜4000台の軍用トラックとジープを輸入、または無償で提供を受けた。
しかし、中国と北朝鮮のこのような取り引きを遮断することは容易ではない。国連安保理決議案1874号は、「小型兵器を除くすべての兵器の 北朝鮮への輸出入を禁止する」と規定したが、軍用車両を兵器と見るかどうかについては議論の余地があるためだ。このため、北朝鮮が軍用トラックとジープを 「商業用」と主張すれば、阻止する方法はない。
一方、レオン・パネッタ米国防長官は19日、米下院軍事委員会の聴聞会に出席し、「中国は、北朝鮮のミサイル開発に援助したと確信する」と
明らかにした。そして、「中国がどの範囲まで北朝鮮を支援したかは分からない」としながらも、「情報の敏感性を考慮すると、この問題は別の次元で扱うのが
いい。しかし、中国による支援があったことは確実だ」と強調した。パネッタ長官は、ミサイルの能力について、「北朝鮮は少なくとも大陸間弾道ミサイル
(ICBM)を運ぶ能力を備えており、北朝鮮の脅威はますます高まっている」と強調した。パネッタ長官は、CNNとのインタビューで、「北朝鮮は、夜に私
を眠らせないことの中でも最も上にいる」と話した。