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    日本のビール、韓国で大人気のワケ

    • 2013.08.29 Thursday
    • 17:51
     

    日本のビール、韓国で大人気のワケ

    アサヒ、サッポロなど日本勢がシェア拡大


    韓国で健闘する日本のビール。アサヒビールのスーパードライ500ミリ缶は3900ウォン(約350円)で販売

    OBビールとハイトビールが二分する韓国ビール市場に、地殻変動が起き始めた。多様な味をウリに、輸入ビールが市場を揺るがしているのだ。韓国関税 庁によれば、今年上半期(1〜6月)のビール輸入額は3951万ドル(約39億円)で、前年同期比で21%増となり、この3年間で輸入ビール市場は68% 成長した。輸入国数も、2010年の34カ国から今年上半期には43カ国となった。

    輸入国では、日本が断トツだ。日本から輸入されたビールは1322万ドル(約13億円)で、輸入ビール全体の33.5%を占める。続いてオランダ (506万ドル、約5億円、13%)、ドイツ(410万ドル、約4.1億円、10%)、中国(352万ドル、約3.5億円、9%)、アイルランド(323 万ドル、約3.2億円、8%)の順だ。これには、韓国で生産されているバドワイザーとヒューガルデンビールはこの統計から外されているので、韓国で生産さ れる海外ブランドビールまで含めると、輸入ビールのシェアはさらに拡大する。

    輸入ビールシェアは8%、海外との往来増がきっかけ

    韓国のビール市場における輸入ビールのシェアは今年上半期で8%。関係者の誰もが、「10%突破も時間の問題」と口をそろえる。実は、輸入ビールの 需要は5年前から徐々に拡大してきた。韓国との自由貿易協定(FTA)締結国が増え、関税も下がったことがきっかけ。また、海外旅行経験者や留学生が増 え、多様なビールの味を韓国でも味わいたいという消費者も増えている。輸入ビール市場が拡大していくなか、海外ブランドと独占契約を結ぶ企業も一つ、二つ と増えた。流通ルートも多様化し、海外ブランドのビールの消費も増えてきたのである。

    量販店であるイーマートやロッテマートなど店舗の酒類販売コーナーにも、輸入ビールが並べられている。全国各地にも、世界のビールを販売するフランチャイズチェーンも出てきた。韓国のビールでは感じられない新しい味にほれた消費者は輸入ビールを好むようになっている。

    輸入ビール業者はソウル市内のあちこちに専門店をオープン。梨泰院(イテウォン)や弘大(ホ ンデ)、清潭(チョンダム)洞、新沙(シンサ)洞では、輸入ビールブランドの直営店もお目見え。6月単月で日本を代表するビールブランドであるキリンの 「キリン一番搾りガーデン」、イタリアのプレミアムビール「イリーカフェ」、ドイツの「サスティモンク」がオープンした。

    ビール輸入業者であるベストバイ&ビバリッジ社のキム・スンハク社長は、「韓国はビール市場の規模に比べて、実際に消費者の手に触れられるビールの酒類があまりにも少なかった。多様な味を打ち出した輸入ビールの人気は当分続くだろう」と見ている。

    輸入ビールツートップはアサヒ、サッポロ

    今年上半期、輸入ビールのトップは日本のアサヒビールだった。2位も日本のサッポロビール。同期間、ロッテマートで販売された日本ビールの売上高を 見ると、日本ビール売り上げ全体の53%をアサヒ、続いてサッポロが25.6%、サントリーが12.5%、キリンが8.8%となった。アサヒビールの中で は、スーパードライが最も売れた。サッポロ、サントリー、キリンでは、いずれも黒ビールの販売高が多かった。


    アサヒとサッポロを筆頭に、日本ビールは高級日本料理店をはじめ口コミでうまく広まっている。日本ビールを味わった消費者は、その後もビール専門店 と大型量販店で日本ビールを買う傾向にある。昨年からは、日本ビールが近所のコンビニやスーパーでも売られるようになった。消費者の急増で輸入業者のチャ ネルも拡大し、攻撃的なマーケティングを繰り広げた。毎週金曜日になれば、全国のコンビニで日本ビールを売り出すイベントも行われている。

    ロッテアサヒ酒類関係者は、「新しい味を好みがちな若い層を中心に、日本ビールが人気を得ている。今年も攻撃的なマーケティングと多様な販促活動、徹底した品質管理で20%以上の成長を狙う」と言う。

     ベルギーやオランダなど、欧州勢も健闘

    欧州ビールもシェアをじわり増やしている。昨年に100万ケースを売った欧州ブランドは2つあるが、その一つのベルギー「ヒューガルデン」は、 2002年に韓国に進出して以来、11年目で100万ケース販売を記録した。進出後は、毎年二ケタ成長を続けた結果だ。オランダの「ハイネケン」も前年比 14%成長、100万ケースの販売を達成した。

    「ヒューガルデン」関係者は、「原材料が小麦主体のビール特有の独特な香りと豊かな泡、まろやかな味が味にうるさい若者層の口に合った。100万ケース突破を起点として、消費者との接点を大事にするマーケティングを強化するなど底辺の拡大に努めたい」と言う。

    輸入ビールを求める消費者が増え、百貨店の食品コーナーと大型量販店の酒類販売コーナーに変化が生じている。韓国産ビールが埋めていた売り場の冷蔵 庫を、輸入ビールが浸食し始めた。ロッテマートの酒類商品関係者は、「わが社は2010年から輸入ビールを大幅に増やし、現在25ブランド140種類の製 品を販売している。年末までには30ブランド150種類へと大幅に増やしたい」と意欲を見せる。

    韓国のビール市場はこれまで2強が占めていた。「OBゴールデンラガー」「カス」のOBビールと、「ハイトビール」「マックス」「ドライフィニッ シュd」が主力ブランドのハイトビールの両者だ。輸入ビールの成長は、彼らが直面する難題であり、新たな成長エンジンでもある。韓国で流通する輸入ビール は相当部分を彼らが供給している。

    韓国2強も低カロリーなど付加価値ビールを投入

    OBビールは最も多くの海外ブランドビールを輸入する企業だ。「バドワイザー」と「ヒューガルデン」のライセンスを受け、韓国南西部・光州で直接生 産している。日本のサントリー、メキシコのコロナも輸入している。ハイトビールは日本のキリンを韓国で輸入、供給している。ロッテはアサヒ、毎日乳業は サッポロビールを取り扱っている。

    韓国のビール企業も新商品を投入し、反撃の構えを見せている。OBビールはダイエットブームをにらみ、低カロリービールである「カス・ライト」を投入した。この製品のカロリーは100ミリリットル当たり27キロカロリー。普通のビールより33%少ない。

    ハイト眞露はアルコール度数を下げた「ドライフィニッシュd」を準備している。同製品はデンマークの「デンブルー」と技術提携し、2010年に販売 した国内唯一のドライタイプのビールだ。韓国企業は輸入ビールに次ぐ味と香りを帯びた新しいビールの開発に注力している。輸入ビールの味にほれた韓国の消 費者をまた振り向かせることができるだろうか。

    (韓国『中央日報エコノミスト』2013年8月5日号、『中央日報エコノミスト』は『週刊東洋経済』と提携関係にある、韓国有数の経済誌です)


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