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2014.02.12 Wednesday
金日成、金正日父子銅像が引き倒される日 崩壊シナリオ最新情報
【朝鮮半島ウオッチ】
金日成、金正日父子銅像が引き倒される日崩壊シナリオ最新情報 万寿台の丘の金日成主席と金正日総書記の銅像に贈られた金正恩第1書記の花輪=平壌(共同)
(久保田るり子)
日常的な抗議事件が住民暴動へ→軍部が投入され死傷者が出る事件に発展→各地に飛び火、民衆蜂起の続発→鎮圧と虐殺→住民の反発が爆発、軍内部でも反乱発生→混乱状態−。 ところが金正日氏は死期を悟った2011年春、来るべき金正恩時代に備えて「民衆蜂起を最小限に抑える方策」として人民保安部(警察)傘下に警察部隊再編成を行ったという。 「金正日は特別機動隊を編成した。ゴム弾や放水銃、催涙弾など非致死性の装備(ノンリーサル・ウエポン)で暴動鎮圧に当たらせる部隊だ。軍は相手 を殲滅するから死傷者を出し騒乱が広がる。しかし警察行動で鎮圧すれば最小限の犠牲で押さえられるわけだ。これは中国が天安門事件で得た教訓で、金正日は これに習った。北朝鮮は2011年春、中朝安保協力で中国から武装警察のノーハウと大量の装備提供を受けた」(恵谷氏) 一方、金正恩時代に入って高まったのは「軍事クーデターや軍内部の権力闘争だ」と分析する。 金正恩体制は、世襲体制の軍の要とみられていた李英浩総参謀長を昨年7月、すべての役職から解任した。しかし金正日時代と異なり、金正恩氏は銃殺や処刑を行わない。 「粛清ができないということは反乱の芽を摘んでいないということ。金正恩は経験が浅く処分が甘い。だから権力闘争が起きやすいのだ。また軍人事もやみくもにやっているから、生え抜き軍人には不満が貯まっているだろう」
金正恩体制で軍を支えるのは側近の崔龍海総政治局長だが、崔には軍歴がない。金正恩氏→張成沢氏(義理の叔父で金正恩氏の後ろ盾)→崔龍海氏とい う首脳に対し、軍は生え抜き軍人の巨大な集団という構図だが、バランスが崩れれば評価や人事などをめぐっての内紛や暗殺などの不測の事態が起きやすくなっ た。軍に対し「金正恩氏には金正日時代の統制力がない」ためだ。
「民衆蜂起では北朝鮮は自滅しない。軍事クーデターが起きた場合どうなるのかといえば、現在のように党が軍を支配する体制ではなくなるだろうが、新しい軍事政権が軍事委員会を使って統治するだろう。北朝鮮崩壊は、外の力が入って初めて起きるレジームチェンジ(体制転換)だ」と恵谷氏は語る。 現在、北朝鮮専門家の間で、レジームチェンジの可能性が高いとされるのは北朝鮮による南侵シナリオだ。この場合は米韓と北朝鮮の軍事衝突が想定される。 北朝鮮が韓国・延坪島に対し休戦協定以降、前例のない大規模砲撃を行ったのは2010年11月23日だった。韓国側の被害は死者4人、負傷者計62人。被 害を受けた住宅・施設は134棟に上った。李明博政権(当時)は対抗射撃と戦闘機の非常出撃は行ったが、報復攻撃は控えた。しかし、朴槿恵政権に交代後、 韓国は延坪島砲撃のような挑発が再びあった場合について「徹底報復」の方針を打ち出した、また米韓両国は韓国軍の要請で米軍が自動介入する「米韓共同局地 挑発対応計画」にも署名している。
北朝鮮の南侵に、米韓同盟は作戦計画「5027」「5029」などの軍事作戦を持ち、合同演習を行う一方で作戦を進化発展させてきた。これに対し北朝鮮は「3日間戦争シナリオ」を立案しているとされ、北朝鮮軍は総戦力の約6割を前進させ休戦ライン付近に配備している。 「米韓軍が北朝鮮による南侵に備え精密誘導弾などで目標を破壊する能力を試算してみると、第一撃で1438拠点の攻撃が可能だ。翌日にはステルス爆撃機が米本土から到着し22トン級爆弾も投下されることになる。だが、問題は北朝鮮の核戦力だ」 「核ミサイルが人民軍に納入され作戦配備される日」と「金日成、金正日父子銅像が引き倒される日」のどちらが先なのか。 前者ならば金正恩政権は3日間南侵シナリオを実行する。「北朝鮮が核打撃能力を獲得すれば、米国を核で威嚇しながら『南侵武力統一』という悪夢が現実になる」と恵谷氏は著書でこう警告している。
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