「親日」の木

  • 2019.06.08 Saturday
  • 21:17

【萬物相】

【萬物相】「親日」の木

 

 アサガオ、オシロイバナ、ツキミソウは、その名だけでも深い情がある。先祖代々ずっと、故郷の家路の曲がり角で息衝いていたかのようだ。しかし、それは錯覚。いずれもインド、中米、南米が原産地の花だ。野辺でよく見かけるヒメジョオンやシロツメクサ、都市部ではありふれた存在のセイヨウタンポポも外来種だ。こうした「帰化植物」が韓国には400種類以上もある。木の「国籍」を質して何になるのか。生態系に問題を起こすことなくきちんと調和して生きているのであれば、それは韓国の花だ。

 

 にもかかわらず、植物の「国籍」論争がしばしば繰り広げられている。サクラがその代表例だ。サクラは日本の「国の花」だという認識があるせいで、昌慶宮にあったサクラの木は大挙して伐り倒されたり、移植されたりした。しかし日本に「国の花」はなく、強いて挙げるなら皇室の象徴たるキクの花だという。今考えてみると、あきれてしまう。韓日の植物学者らは過去数十年間、ソメイヨシノの原産地をめぐって論争を繰り広げてきた。論争はあっけなく終わった。国立樹木院が韓日のソメイヨシノの遺伝子全体(ゲノム)を解析してみた結果、「2つの木の種類はそもそも違う」という事実が昨年明らかになった。

 

 すると今度はイブキの木が論争に巻き込まれた。済州道議会が6月3日、「日帝植民残滓(ざんし)清算条例案」を立法予告した。済州教育庁(教育委員会に相当)は「校内に植えられた『カイヅカイブキ』は日帝残滓」「条例案が通過したら切り倒す」という。このイブキの木を校木に指定している小・中・高校は済州島内に計21校ある。校庭のイブキ2157本が無慈悲に切り倒されそうな様相だ。大統領が親日清算を要求するせいで道路名、校歌まで変え、今度は植物まで攻撃している。

 

 

 「1909年に伊藤博文が大邱の達城公園でカイヅカイブキを記念植樹した」という主張がある。だが韓国学中央研究院は昨年発行した『精神文化研究』に、「カイヅカイブキに関する俗説は、ほとんどが虚構」だとする論文を掲載した。日本でカイヅカイブキ(貝塚伊吹)という樹名が初めて登場するのは1928年のことで、「1909年の時点ではそんな木はありもしなかった」という。1930年に発行された日本の文献には、伊藤博文が植えたイブキが跡形もなく消えた、という記録もある。

 

 イブキの原産地は韓国、日本、中国など複数ある。ソウルの昌徳宮や先農壇などには、樹齢500年を超えるイブキが生えている。逆に、スギの木は日本が原産地の日本固有種だ。植民地時代に朝鮮へ持ち込まれ、済州島の村の周りや田畑、果樹園などの防風林として植えられ、済州の代表的な樹木になった。イブキを切り倒そうという論理からすると、その前にスギからまず切り倒さなければならない。済州は荒廃するだろう。こんな寒々しいコメディーをいつまで見なければならないのか。

 

 

 

【随想】

韓国がどの様に考え行動するかは韓国の自由だ。それに対し、「韓国という国は頭が狂っている。こういう国とは付き合ってはいけない」と思うのは日本の自由だし、当然のことだ。こういう狂気を振り回してていながら「日本は誠実に反省せよ」とは恐れ入る。韓国は狂気の国だ。「君子危うきに近寄らず」である。いやいや、君子は韓国で日本は小人であるらしい。文在寅は「日本を正してやる」らしい。恐れ入りすぎだから、こちらから分不相応なおつきあいはご遠慮しようじゃないか。金輪際こちらを見ないでもらいたい。

 

 

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