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- 2021.04.19 Monday
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在韓日本人たちは韓国人からよく「日本にもヤクルトがあるんだってね」といわれるといって苦笑する。「ヤクルト」はそれほど韓国社会に定着しているため日本ルーツと知らない韓国人が多いというわけだ。
今年、創立50年の「韓国ヤクルト」の創業者・尹徳炳(ユン・ドクピョン)会長が今週、92歳で亡くなった。韓国マスコミは韓国最初の乳酸菌飲料の生産などその功績をたたえるなかで、人気と親しみの「ヤクルト・アジュマ(おばさん)」のことを紹介している。
日本では「ヤクルト・レディ」というようだが、小じゃれた帽子とユニフォームの女性配達員にカートを引かせるスタイルは、それまでの韓国における配達業のイメージと社会的地位を一変させ「ヤクルト・アジュマ」はあこがれの対象になった。しかも主婦を担い手にすることで韓国社会にはじめて企業として「主婦のパート」を導入し、主婦の生活空間を広げた。ヤクルトがもたらした「日本のビジネス文化」が韓国社会を変えたのだ。
こうしたビジネス分野のみならず韓国への「日本の貢献」は無数に存在するのだが、残念ながら韓国ではマスコミをはじめそのことを国民に知らせない“日本隠し”が続いてきた。今回、韓国ヤクルトの歴史でも日本の貢献には触れないような雰囲気が感じられる。(黒田勝弘「ソウルからヨボセヨ」)