北の冒とく発言に韓国与党「一定の調整していて幸い」

  • 2019.08.17 Saturday
  • 09:52

北の冒とく発言に韓国与党「一定の調整していて幸い」

 

祖平統「実にまれに見る図々しい人物…対座しない」

 

専門家「金委員長、米と直接取引できるようになり『韓国は役に立たない』と判断」

 

 

 北朝鮮が16日、対南機構「祖国平和統一委員会」(祖平統)広報担当者の談話を通じ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の光復節記念式典の祝辞について「妄言をならべた」「実にまれに見る図々しい人物」と露骨に非難した背景に関心が集まっている。これまで米朝対話を仲介し、対北朝鮮制裁緩和など融和路線を歩んできた文大統領をこれほどまでに非難する理由は何なのかということだ。 しかも、北朝鮮はこの談話で「南朝鮮当局者らともうこれ以上、話すこともないし、再び向かい合って座る考えもない」と述べ、南北対話の道まで閉ざした。

 

 専門家たちはまず、「北朝鮮は『ハノイ会談』前まで韓国を利用して米国との交渉チャンネルを作ろうとしていたが、シンガポール会談・ハノイ会談以降は米朝首脳間で親書を交わしたり、実務者クラスのチャンネルが構築できたりしたことから、韓国の仲裁者という役がもう必要なくなったと思っているのだろう」という見方を示した。開城工業団地や金剛山観光といった経済協力による韓国の支援を期待していたが、韓国政府が対北朝鮮制裁を理由に積極的に取り組まないため、事実上、「用途廃棄」したものだという見方だ。また一部には、米朝実務交渉を通じて得られるメリットがはっきりせず、韓国に「当たり散らした」ものだという声もある。

 

 

 北朝鮮は、文大統領の前日の祝辞での「北朝鮮がここ数回、懸念すべき行動をしても対話ムードは揺らがなかった」という発言に対して、「精神スローガンの羅列」「虚しい祝辞」という韓国野党の批判をそのまま引用した。文大統領に対する嘲弄(ちょうろう)を越えて、人身冒とく表現まで飛び出した。

 

 祖平統の広報担当者は文大統領の祝辞で出た「平和経済」に対して、「ゆでた牛の頭も天を仰いで大笑いするようなもの」「実にまれに見る図々しい人物」と言った。また、「妄言を並べ立てた」「おびえ切っていることは歴然としている」とも言った。さらに、文大統領に対して「下の人が書いたものをそのまま読み上げた」「笑わせるにしても実にひどく笑わせる人物であることだけは確かだ」と言った。それと同時に「板門店宣言の履行が膠着(こうちゃく)状態に陥り、北南対話の動力が失われたのは全面的に南朝鮮当局者の行いの産物であり、『自業自得』に過ぎない」と批判した。南北関係が膠着状態にある責任を文大統領に転嫁したものだ。

 

 韓国の国策研究所関係者は「北朝鮮が暴言と非難の程度を強めたのは、韓国政府が南北関係にとらわれていて、どんな場合でも反発できないだろうという弱点に気付いたためだ」と話す。これまで文大統領・青瓦台・与党は「差し出がましい」「おじけづいた犬のように騒がしくほえまくる」といった北朝鮮の露骨な韓国非難にも沈黙したり、「(我々とは)使う言語が違う」として北朝鮮の肩を持ったりしてきた。この日も、与党・共に民主党のイ・ヘシク報道官は「北朝鮮の声明は文大統領を名指ししていないし、労働新聞をはじめとする国内メディアには掲載しないことで、一定の調節をしているので幸いだ」とコメントした。

 

 

 北朝鮮のこのような反応は、韓米合同軍事演習中止など韓米同盟を離反させようとしているものだとの指摘もある。高麗大学の南成旭(ナム・ソンウク)教授は「韓国が北朝鮮と対座しようと考えているなら、米国に対して強く出ろというメッセージを送っただろう。韓国政府に対する圧力を通じ、まず韓米合同軍事演習を中止させることが目的だ」と言った。国家安保戦略研究院キム・インテ研究員は「ハノイ・ノーディール(交渉決裂)以降、北朝鮮のうっ積した韓国に対する不満が噴出したものと見られる。国連の対北朝鮮制裁を無視して、開城工業団地・金剛山観光問題を思い切って解決しろと圧力を加えているものだ」と分析した。

 

 文大統領は昨年の平壌首脳会談以降、南北鉄道連結などの南北経済協力を試みたが、米国は対北朝鮮制裁を理由にこれに反対した。現実的に見て、韓国から得られる「金づる」が断たれ、北朝鮮が韓国を「兎食狗烹」(ウサギを捕まえて食べた後に、用なしとなった猟犬を煮て食うこと)した可能性があるということだ。しかし、政府関係者は「北朝鮮では非核化と開放という決断を前に、強硬派と穏健派の間の勢力争いがあるようだ。変化の過程で避けられない混乱だろう」と話した。

 

 北朝鮮はこの日、「今後の朝米(北・米)対話で(韓国は)漁夫の利を得ようと首を長くして待っているが、そうした不実な未練は事前に引っ込めた方がいいだろう」と、非難だけでなく今後の南北対話の可能性についても門戸を閉ざした。文大統領が祝辞で「このヤマ場を乗り越えれば朝鮮半島の非核化が近づき、南北関係も大きく進展するだろう」と述べたことに対して真っ向から反論したものだ。

 

キム・ミョンソン記者

 

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