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- 2021.04.19 Monday
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【大紀元日本4月24日】中朝国境付近で逮捕された2人の米国籍女性記者は北朝鮮政府の裁判を受ける予定だという。北朝鮮のメディアが報道した。逮捕された2人の女性記者は、米国籍の台湾人・凌志美(Laura Ling)と、米国国籍の韓国人・李麗那(Euna Lee)。2人はカリフォルニア州にあるCurrent TVに所属している。 北朝鮮の中央通信社は、この2人の記者対する犯罪調査を終了後、ピョンヤンで2人を刑事告訴する予定、と報じた。AP通信は、スパイ罪と認定された場合、2人には5年の禁固刑が科せられる可能性を示唆した。北朝鮮政府は、この2人の記者が北朝鮮の国境を不法侵入したので逮捕した、と主張している。 一方、韓国の聨合テレビ(YTN)と匿名の外交筋によると、北朝鮮の国境警備隊が中国との国境・豆満河を渡り、中国に入ると、2人を逮捕して北朝鮮に移送したと主張している。 当時、この二人の女性記者は、北朝鮮難民の国外逃亡に関する報道の作成に参加していた。北朝鮮と外交関係がない米国は、スウェーデンを通して、同国の駐北朝鮮、大使が監禁中の2人の記者と面会した。 米国務省のウッド報道官によると、北朝鮮政府は、この2人の米国公民に「良好な処遇」を講じると約束したという。 BBC駐ソウル支局の記者は、最近のミサイル発射に対する国連安保理の制裁を牽制するために、北朝鮮はこの2人の記者を交渉の駒に使うのではないか、との見解を示した。 (翻訳編集・叶子)
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[社説]射程数千キロのミサイルに韓国はどう対抗するのか |
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APRIL 07, 2009 08:50 |
北朝鮮が、近いうちに核実験を強行する可能性もある。06年7月にテポドン2号の発射に失敗しても、同年10月に地下核実験を強行した前例がある。テポドン2号でなくとも、北朝鮮のミサイル戦力は、すでに韓国を大きくリードしている。射程300〜500キロメートルのスカッドBミサイル600基、スカッドCミサイル200基で韓国全域を、射程1300キロメートルのノドンミサイル200基で、日本を射程圏内に入れている。07年には、射程3000キロメートルの新型中距離ミサイル(IRBM)を配置し、グアムまで脅かす。
これに比べ、韓国のミサイル戦力は、かなり劣っている。独自開発した「玄武(ヒョンム)」ミサイルは、射程250キロメートルにすぎず、米国から導入したATACMS地対地ミサイルは300キロメートル程度だ。韓米両国が結んだミサイル協定制限を守らなければならないためだ。それさえも、98年のテポドン1号の発射後の再交渉で、それまでの「180キロメートル以内」を「300キロメートル以内」に伸ばしてこの程度だ。今回のテポドン2号の発射を機に、ミサイル協定の見直すべきだとする見解には、説得力がある。
87年に米国主導で発足したミサイル技術管理レジーム(MTCR)も、制約の要因だ。MTCRは、500キログラム以上の核弾頭、300キロメートル以上運搬できるミサイルの拡散を阻止することに焦点を置いている。
ガイドラインの順守は、加盟国の国内法に従うことになっているが、韓国にとっては、非現実的な制限だ。少なくとも、北朝鮮全域を射程圏に入れる550キロメートルはなければならないというのが、専門家の意見だ。現在開発中の射程1000キロメートル以上のクルーズ・ミサイルは、重量制限を避けながら、北朝鮮に打撃を与えることができる兵器だ。早期の開発完了に向け支援が必要だ。
当面の課題は、在韓米軍のパトリオット(PAC3)ミサイルの追加配置、イージス艦「世宗(セジョン)大王」のSM3ミサイル積載など、韓米連合ミサイル対応戦力の拡充だ。北朝鮮の弾道ミサイルを放置すれば、有事の際、米本土やグアムなどから増援軍の韓半島配置と韓米連合の作戦にも大きな支障を来たす恐れがある。 |
[社説]胡錦涛主席の北朝鮮に対する姿勢を憂慮する |
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APRIL 04, 2009 08:18 |
中国の胡錦涛・国家主席は、北朝鮮のテポドン2号の発射が迫った3日、「国連安全保障理事会決議を採択し、強いメッセージを伝える必要がある」という日本の麻生太郎首相の提案に、「情勢が悪化しないよう冷静な対応が重要だ」と答えた。北朝鮮に向けては何も言わず、むしろ対応を問題視したのだ。バランスを欠いた見解であるだけでなく、北東アジアの平和と安全保障に深刻な脅威である北朝鮮の挑発を阻止するうえで、何の役にも立たない発言だ。世界が憂慮する安保状況を受身の対応で対処しようとする中国指導者の態度には、非常に失望させられる。 北朝鮮のミサイル発射は、国連安保理決議第1718号違反である。安保理は06年10月14日、当時、北朝鮮の5日前の核実験を重大な事態と見て、「北朝鮮の弾道ミサイル関連活動を禁止」する内容を盛り込んだ決議を満場一致で採択した。安保理常任理事国である中国も、賛成票を投じた。その中国が、北朝鮮のミサイル発射に対して傍観するような態度を示すことは、明白な責任回避である。アジア代表として常任理事国の地位を維持しながら、いざ韓半島と東アジアを脅かす北朝鮮の挑発に知らん振りをするということか。
中国は、韓半島和平に向けて建設的な役割を果たすと重ねて約束した。その言葉が本心から出たものなら、北朝鮮のミサイル発射が迫った今こそ、積極的な役割を果たさなければならない。ミサイル発射が、安保理決議違反という点を指摘することが、常任理事国として守るべき道理である。
北朝鮮がいくら人工衛星発射だと言い張っても、人工衛星を発射するロケットが弾道ミサイルであることを、中国も否定できないだろう。中国の沈黙は、北朝鮮の挑発を煽る恐れが高い。中国の行動は、安保理が分裂し、ミサイル発射後にも制裁を加えることができないという誤った期待を北朝鮮に抱かせる恐れもある。
中国の対応は、ロシアとも比較される。ロシアのメドベージェフ大統領は1日、バラク・オバマ米大統領との会談で、北朝鮮のミサイル発射に憂慮を示し、自制を求めた。北朝鮮のミサイル発射を阻止できず、発射後の強力な制裁もできないなら、どの国家が国連決議を重く判断し、尊重するだろうか。
中国は、G20首脳会議を機に、公然と米国とともに世界を率いる「最主要2ヵ国(G2)」を自任している。北朝鮮の挑発に沈黙し、G2云々する資格があるだろうか。北朝鮮の平和威嚇と挑発に最後まで背を向けるなら、中国が果たして安保理常任理事国として資格があるかも疑わしい。 |