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- 2021.04.19 Monday
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【ソウル=加藤達也】28日付の韓国紙、朝鮮日報は北朝鮮秘密警察、国家安全保衛部の柳京(リュ・ギョン)副部長が2010年末から11年初めに かけてソウルを極秘訪問、南北首脳会談開催へ向けた対話推進などで合意したが、帰還後に銃殺されていたと伝えた。北朝鮮事情に詳しい筋の話としている。
柳副部長をめぐり韓国外交当局は、02年9月の日朝首脳会談で田中均外務省アジア大洋州局長(当時)と秘密接触を重ねたとされる北朝鮮側高官、「ミスターX」ではないかとみているほか、09年8月のクリントン元米大統領訪朝でも事前調整担当者だったと判断している。
報道では、南北は10年12月から昨年1月にかけ、柳副部長と国家情報院の高官を相互派遣。しかし柳副部長は帰還後、対立勢力から「対韓戦略を韓国側に漏らした」と問責され、さらに自宅から大量の米ドル紙幣が見つかったとしてスパイ罪で銃殺されたという。
柳副部長は国家安全保衛部の高官として体制内部を監視、問題行為者を摘発する強大な権限を与えられていたうえ、金正日総書記に極めて近かったとみられている。
また、南北関係の改善に積極的だったともされており、後継体制の構築過程で、南北対話反対勢力や、金正恩第1書記への権力集中を急ぐ勢力から警戒や反発を受け、排除された可能性がある。
内閣府が19日に発表した北朝鮮による拉致問題に関する初の世論調査によると、拉致問題について「聞いたことがあり、内容も知っている」との回答が96・1%に上った。広報・啓発活動で取り上げてほしい内容は、「解決に向けた国の制度や取り組み」の79・2%がトップで、「首相や閣僚の考え」が48・0%で続き、問題解決への政府の強い対応が求められていることがうかがえた。
拉致問題を知ったきっかけはテレビ99・3%、新聞83・3%の順で、本や雑誌などの出版物32・1%を大きく上回った。広報・啓発活動に「参加したい」は39・6%、「参加したくない」は55・9%。若い世代への啓発のため、「学校教育」(64・2%)、「インターネットなどを用いた広報」(54・7%)の充実を求める声が多かった。
調査は全国20歳以上の3千人を対象に6月7〜17日に面接聴取方式で行った。
産経新聞 7月21日(土)7時55分配信
日本会議広島・福山支部は、「生きているのに何故助けられない−北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求める集い」を21日、県民文化センターふくやま(福山市東桜町)で開く。同・尾道支部、三原支部、世羅支部との共催。入場無料。
特定失踪者問題調査会の荒木和博代表が「拉致問題と私たちの安全」と題して講演。また、脱北した北朝鮮元工作員の証言で拉致被害が判明した横田めぐみさんの両親、横田滋・早紀江さん夫妻が「ブルーリボンに願いを込めて」と題して話す。
時間は午後5時〜7時半。問い合わせは日本会議広島・福山支部((電)084・922・1332)。
毎日新聞 7月21日(土)11時38分配信
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会代表の飯塚繁雄さん(74)らは20日、拉致された可能性のある失踪者の再調査を求め、県警に緊急要望書を提出した。
政府が昨年9月に拉致の可能性のある相談・届け出が900件以上あることを新たに認めたことを受け、同会などは県関係分の再調査を強く申し入れた。県警の松谷輝矢警備部長は「必要な捜査・調査を行い、判明した事実はご家族にお知らせする」と応じた。
県によると、県関係の拉致被害者は、飯塚さんの妹で川口市出身の田口八重子さん(失踪時22歳)ら3人、北朝鮮に拉致された可能性のある「特定失踪者」は12人いる。
県庁で記者会見した飯塚さんは「拉致の解決に向け、はっきりしたデータを示さなければいけない。この作業は時間との勝負だ」と強調。特定失踪者で川口市の藤田進さん(失踪時19歳)の弟隆司さん(54)も「国家の威信をかけて取り組んでほしい」と訴えた。【木村健二、合田月美】
7月21日朝刊
毎日新聞 7月22日(日)14時26分配信
「笑い」に関する研究を行い、笑いの文化的発展に寄与することを目的とした学会「日本笑い学会」(会長・森下伸也関西大教授)の第19回総会・研究発表会が21日、新潟市内で開かれ、北朝鮮による拉致被害者で柏崎市在住の蓮池薫さん(54)が「極限の中で生き抜く知恵と笑いの力」と題して講演した=写真。
蓮池さんは、北朝鮮には国家統制のもとにある笑いと、個々の人間の生活の中での笑いの2種類があると紹介。映画やテレビ番組は国家の政策に基づいて作られ、「社会主義にそぐわないような現象を面白おかしく映画や演劇にして笑わせて、笑いの中で直していこうというところがあった」と笑いも政治に利用されていたことを指摘。「国で統制していた笑いだった」と語った。
また自由を奪われた生活の中での笑いを遠泳での息継ぎにたとえ、「やっと息を継いでまた泳ぐ。それがなければ沈んでしまう、そんなものだった」と表現した。02年の帰国後も、子どもたちが日本に帰るまでは心から笑うことができなかったと言い、「(北朝鮮に)残された方々が本当の意味で笑えるようになるために、これからも拉致問題解決のためにご協力いただきたい」と呼びかけた。【川畑さおり】
7月22日朝刊